生涯学習講座「サプリメントの功罪」を開催しました。
平成28年6月25日、日本医療大学の生涯学習講座は本学の村松 宰 教授が「サプリメントの功罪」と題して講演を行いました。
健康志向の中で、日本人の健康食品への支出の多さをアメリカと比較して指摘した上で、医薬品と食品の定義、食品の中の「一般食品」と「保健機能食品」について制度や内容を解説。
このうち「保健機能食品」について取り上げ、「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」の3分類の違いをそれぞれの売れ筋商品を取り上げながら説明されました。注意点として健康増進のために摂取した「いわゆるサプリメント」が、常用している薬や身体の状態との関係で健康を阻害するケースも紹介し、必要に応じて医師に相談する必要性も強調されました。
また、商品に記載されている期待される効果等の根拠の「あいまいさ」も指摘。まとめとして『「ミネラル」「ビタミン」類の摂取はお金の無駄遣いである』という論文を紹介しました。
村松教授はサプリメント商品を購入する際の情報収集の大切さと信用できる商品の見分け方の一例を挙げ、「健康の維持には食べたいと思う物は体が欲していることが多い。美味しい食事を美味しく食べることが健康の維持に最も必要」と締めくくりました。(事務局 小林)