日本初の認知症研究所設立(10月1日)
学校法人日本医療大学は、札幌市清田区真栄434番地1アンデルセン福祉村にある日本医療大学真栄キャンパスに「日本医療大学認知症研究所」を平成27年10月1日設立しましたのでお知らせいたします。
1 設立の趣旨及び目的
学校法人日本医療大学が所属するつしま医療福祉グループは、創立以来一貫して、施設入居している中重度の要介護高齢者へのケアはもとより、在宅で生活する中重度の要介護高齢者を支えるためのサービスシステムを開発・実践し、国への政策提言を行ってきました。
現在、グループ法人の社会福祉法人ノテ福祉会ではさまざまな高齢者福祉サービス事業を展開し2,000人以上の高齢者の介護に携わり、そのうち1,000人を超える多くの認知症高齢者に先駆的な介護サービスを提供しています。その介護現場では、今や先進諸国共通の社会問題となっている認知症を克服するための早急な対策・対応が俟たれています。
一方、本法人には、教育部門に医療福祉系の「日本医療大学」を有し、認知症研究のフィールドとしてノテ福祉会の介護サービス事業所が多数存在し、さらに当グループが長年にわたり国内外の認知症研究者との間に築き上げたネットワークがあります。本法人は、認知症を惹起する疾患の制圧を達成するため、これら当グループの総合力を活かし、認知症を惹起する疾患に関する研究及び各種事業を行い、もって国民の健康福祉の増進に寄与することを目的に大学が設置する認知症研究所としては日本初となる「日本医療大学認知症研究所」を設立します。
2 事業内容
[事業区分]
■研究事業(研究部門)
認知症を惹起する疾患に関する予防、治療及び看護、介護、リハビリテーションに関する研究
<平成27年度の主な事業>
・在宅の認知症高齢者にとって自身を支えるサービスシステムとしての小規模多機能型居宅介護サービスの有効性に関する研究
<平成28年度から30年度までの主な事業>
・認知症になる要因(診療放射を活用しての)とその予防に関する研究
<平成31年度からの主な事業>
・認知症診断・治療の研究開発及び看護、リハビリテーションによる症状の改善に関する研究
■普及事業(広報部門)
認知症を惹起する疾患に関する正しい知識の普及啓発
認知症コーディネーターの育成
■外部連携(共同研究、産学連携)
国内外における認知症を惹起する疾患に関する専門機関との共同研究、産学連携及び情報交換
3 研究所員
■顧問
中村 秀一 氏(一般社団法人医療介護福祉政策研究フォーラム 理事長、元厚生労働省社会・援護局長)
■顧問
今井 幸充 氏(医療法人社団翠会 和光病院 院長、一般社団法人日本認知症ケア学会 副理事長)
■所長
傳野 隆一 氏(日本医療大学 学長)
■研究員
対馬 輝美 氏(一般財団法人つしま医療福祉研究財団 理事長、学校法人日本医療大学 副理事長)
林 美枝子 氏(日本医療大学保健医療学部看護学科 教授)
髙橋 光彦 氏(日本医療大学保健医療学部リハビリテーション学科 教授)
銭本 隆行 氏(日欧文化交流学院 学院長)
湊 正意 氏(ノテ福祉会 介護老人保健施設げんきのでる里 施設長 医師)
田村 素子 氏(ノテ福祉会 特別養護老人ホーム幸栄の里 施設長)
小林 孝広 氏(ノテ福祉会 特別養護老人ホームとよひらの里 施設長)
荒木 めぐみ 氏(ノテ福祉会 サービス付き高齢者向け住宅事業 推進役)
■客員研究員
五十嵐 智嘉子 氏(一般社団法人北海道総合研究調査会 理事長)
「日本医療大学認知症研究所」の看板を掲示する対馬理事長と傳野学長 (10月1日)